陶玄郷

フラクタルの森で薪だけを使い備前焼を焼きながら迷走、瞑想している玄明のホームページ

FrontPage/2023-03-18

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窯焚きと経済

今回の窯焼きは少し温度が高めになった
その為に総じて固めの雰囲気に焼きあがった
掛かったゴマも解けすぎて棚板とくっつくものが多く
仕上げにも手間がかかっている

ふと、これは最近の世界の経済と同じように思えた


世界の金融不安
なぜ世界中で起こったのか、簡単には説明できないだろうが
銀行の収益に問題が有り立ち行かなくなったということ
その原因の中心は、大きな政府だと思う

コロナ過でも政府の財政出動は大きくなり
そうでなくてもアメリカのバイデンを代表として、日本もそうだが
バラマキが増えている
そのバラマキの中には、善悪で見ても悪い思いが隠れている
良かれという思い、善なる思いで財政出動に力を入れているのだろうが
明らかに過ぎている
その結果、悪いバラマキになっている(良いバラマキは、未来を正確に見据えた投資)

窯焚きでも同じだが、薪(空気)の供給が多すぎると温度が高くなりすぎる
(今回の原因は、温度計を細かく移動しなかったために前列が少し高くなりすぎた)

通貨の在り方が、その信用の裏付けの変化(金本位制の廃止)で大量のお金が市場に出回り易くなった
そのお金の力が大きすぎて振り回されることになったと思われる
要するに銀行という仕事の存在意義が失われつつあるということ
銀行の仕事に価値が見いだされなくなってしまっているということ
それが良いことか悪いことかは明確には解からないけれど
明らかに悪循環が起きている

要するに、お金の価値が今はまだ以前と同じように見られているけれど
普通ならば、大量に刷られている紙幣の価値は確実に下がっていくものだ
価値のないものが価値のあるものとして大量に出回り
いろんなところで仕事をすると、どこかで無価値なことが露呈することになるだろう

窯焚きの場合は、全体の作品の焼き上がりを見て
次回は低く抑えることでバランスはとれる
もちろん、生焼けの所も出るけれど全体のバランスはとれる
どちらも、良い作品はとれるけれど悪くて処分したり、もう一度焼かなければならないもの出てくる

しかし、金融の面では難しいだろう
反省し修正することもいし、お金の発行は色んなところで麻薬とした働きが有る
おそらく行きつくところまで行く可能性が有る
その信用の置き所が修正され、本当に価値ある所に落ち着くまで続く可能性が有る

では、このお金の問題
その価値を担保してくれている所をどこに見るべきなのだろう

今は、国家、政府、中央銀行などの信用が担保しているのだろうが
現実を知れば知るほど、その信用はあやふやなものである
仮想通貨になるともっと分からなくなるだろう
結局、何を信用すれば良いのかという問題である

このことが問われる時代が来たということ

そこで、真善美の価値概念が浮かんでくるようだ
本当は、金本位制の金の価値にしてもあやふやであり
膨れ上がった経済を支えられるようのものでもない
当然ながら物々交換であれば信用問題もその場で解決するが
あまりにも現実的ではない

真なるもの
善なるもの
美なるもの

善も美も主体が変われば個性が有り立場が有るように一定ではない
真なるものも難しいけれど
世界の存在の前提を考えるならば、それは決まってくるだろう

この信用の問題と、真なる課題は深く関わっているようだ
どうやら、この価値を保証してくれるモノは、神の中というよりも
創造主の中に在りそうだ

創造主の価値判断、この宇宙の存在意義とも関わる価値判断
といっても難しい
最高のジジババから見た価値判断といっても難しいけれど
しかし、真理を理解し、より悟っていると思われる集団を集めて議論できるならば
世界各国の通貨の価値を評議できる可能性はある

通常の為替の相場が決まるには、いろんな思惑が絡んで正確ではないだろうが
本物の宗教者集まり、真善美の価値観を基にして考えることが出来れば安定する可能性はある
しかし、今だ真偽の判断は遠くに有る
アメリカの二分化されている価値判断も今明らかになりつつあるけれど
真偽の偽物の方がアメリカを支配している
選挙の問題もウクライナ問題も偽物の方が常識にされている
それで日本もヨーロッパ諸国も振り回されている

今だ、はるかに遠い課題だ
一旦、行きつくところまで行く必要が有るかもしれない



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