FrontPage/2025-03-07
臆病さと我儘さ
宗教とは、この世を含めたあの世の世界の法則を学ぶということがメインにあり、その結果のご利益という二つの要素が有る。
法則という原因があり、その恩恵が在るということ。
ただ、世界中の宗教には、教えが説かれた背景の違いがあり、認識の違い、何に重点が有るかという違いもあり一律ではない。
もちろん、神仏の存在や霊的世界、あの世の存在などが共通認識としてある。
それと一線を画しているのが「無宗教」。
無宗教と宗教の対立があり、同じような宗教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などのように、同じような地域の中で人所を代えての教えが時代をまたいで説かれ、対立しているものも有る。
結局は、教祖やその時代の人たちの認識の違いであり、今のように中途半端な科学の進歩に毒された愚かな人々の認識とが有る。
それらの違いが固定化され常識化していくと、自己の信じているものを守り、他を排撃するようにもなる。
ただ、更に厄介なことに色んな宗教に属していながら、それが表面的なスタイルのみで、実際には無宗教に近い認識で、今だけ、ここだけ、自分だけに都合よく、その教えを利用する者たちもいる。
要するに宗教、無宗教に関わらず混沌の中でのやり取りが繰り返されているのだが、紛争そもそもの原因は何かというと、二つの要素が有るだろう。
「ワガママさ」と「オクビョウさ」だ。
自己の認識を押し付けその勢力を強めようとする働きと、自己の認識の世界観を守ろうとする力。
同時に実利的な面も加わり、それらを得ようとする力のせめぎ合いだ。
どんな紛争でも実利的な対立が最初に在って、その次に思想的な対立が絡んできて激しくなる。
その利害の対立さえ起こらなければ、戦争など起こらないはずだ。
しかし、この実利的な利害の対立は、この3次元世界、この世という場所で生きている以上必ず起きてくる。
何故なら、魂の修業の為にそのように設定されているからだ。
たとえば、水という資源が不足するなら、その水を奪い合うようなことも起きる。
どちらがその井戸を支配するかという争いが起きるけれど、力を合わせて新たな井戸を掘るという選択もある。
このような単純な構造ならた易いけれど、実際の課題は複雑で難しいものが多い。
石油とか天然ガスとか、地下資源を獲得しようとすれば、その領土を手に入れなければ、その利益を得ることは出来ない。
そこでは、領土の奪い合いが簡単に起きるし、その利権を手に入れるために、あらゆる画策がなされる。
ソ連が解体されエリチンがトップの時に、その混乱に乗じ自由経済を勧める西側勢力の画策によってロシアの地下資源の権益は奪われた。
その為にロシアは貧困化して、平均寿命が短期間に10歳も下がったという。社会主義経済の崩壊のスキにつけ込み、ロシアの富を、その本来の価値の1%にも満たない価格でアメリカやヨーロッパのユダヤ系金融資本家たちが収奪していったという。
この事実は、伊藤慣氏が詳しく教えてくれている。
その甘い汁を、プーチンがトップになってから強引な手法も有っただろうが、ロシアに取り戻していった為に、プーチンは悪役にされていったという経緯がある。
しかし、プーチンは、ソ連時代の共産党という無宗教という世界観ではなく、ロシア正教を政治の中心に置いて国民に浸透させ改革を実行していった。
そのおかげでソ連時代の汚職が蔓延する経済を脱し、ロシア経済は復活してきたようだ。
しかし、ウクライナは、そうではなかった。
アメリカのDSたちが策謀しマイダン革命で親ロ的な政権を潰させ、西側寄りの政権を打ち立てさせた。
そして、プーチンを貶めロシアを混乱させて、以前のように地下資源の権益を手に入れようと画策されたようだ。
その時に加わった力は、欲深い西側勢力の「我儘さ」であり、紛争の種火をつけ、民族対立を表面化させていった。
同時に有効なことは、「臆病さ」を利用することだったろう。
旧ソ連がやってきた悪魔の所業の記憶がヨーロッパ諸国には有る。
プーチンを戦争に旨く引き込むことが出来れば、過去の恐怖の記憶を呼び起こさせることが出来る。
そこで、ウクライナ政府を動かし民族主義を強くするネオナチたちを利用して、東部のロシア系住民に圧力を掛けさせ、あの軍事侵攻が始まるまでにロシア系住民を1万6千人も殺害していたという。
戦争はすでに始まっていたということ。
さらにウクライナをNATOに加盟させようとすることが現実化してきたときに、プーチンとして自衛の為に動かざるを得なかった。
キエフ攻撃もウクライナ全土を占領しようとするのではなく、東部のロシア系住民を守るため、ロシア自体を守るためのものだったようだ。
バイデン政権、西側の陰謀を見極めていたために、動かざるを得なかったということ。
ミンスク合意では、東部の州の自治権を認め緩衝地帯を造るという約束だったにもかかわらず、ドイツも後日、メルケルが正直に言っているが、ウクライナ軍に力をつけさせるための時間稼ぎだったという。
その約束をプーチンが破ったというようにゼレンスキーはホワイトハウスで言っていたが、そうではなく、何度も約束を破られていたのはプーチンである。それまでにもNATOをⅠミリも東に広げないという約束が有ったのに、そのような事実は公表されることなく何度もなし崩しにされてきた。
その表面だけを見て、ゼレンスキーが善でプーチン、ロシアが悪であるような刷り込みが成されてきたのが現実だ。
この暗示に日本も掛けられている。
その力は、悪魔の力であり、大手資本家たちの支配する大手メディアなどの力である。
悪魔、悪意を持ったモノたちは、紛争の元に在る我儘さと臆病さを上手に使い分けコントロールする。
その自己拡張と自己防衛の思いが中道を外れた時に不幸が蔓延し広がっていくしかない。当然ながら、世界大戦まで流れ込む。
トランプは、おそらくロシアが追い込まれた背景も知っているだろう。
しかし、悪魔勢力の巧妙さの暗示にかかっている西側諸国民たちの多さに対抗することの難しさは感じているだろう。
バンス副大統領もトランプも、本音では、本当のことを言いたいのだろうが、基本、西側諸国民が常識としている善悪の認識を崩せない以上、それらを考慮に入れながら動くしかない。
とにかく、伊藤貫氏が説明してくれている歴史が世界の共通認識の一部にでもなってくれることが無ければ、このまま、世界が戦火に包まれ滅んでいくことがあってもおかしくはない。
【ウクライナ軍事支援の停止】トランプ大統領とヴァンス副大統領がどんな思惑で動いているのか伊藤貫さんが話してくれました(虎ノ門ニュース切り抜き)
https://www.youtube.com/watch?v=fLQAn1RSRCA
【虎ノ門ニュース】 武田邦彦×伊藤 貫 2025/2/28(金)
https://www.youtube.com/watch?v=DqctGLyIH6g
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