FrontPage/2022-01-24
緊縮財政とMMTの対立
財政健全化、緊縮財政の考え方と
MMTでの財政出動の考え方が対立している
現状を見ると、政府の借金がどれだけ増えても大丈夫な感じもある
反面、これ以上財政赤字を積み重ねていては良い方向に向かわないだろうという感じもある
頭の悪い私としては、どちらの意見が正しいのか迷ってしまう
ただ一つ、どちらの立場に立とうとも、ハッキリと分かることは
税収を増やして財政健全化を図ろうとする姿勢の中で
「消費税増税」という判断だけは、大いなる間違いだと思う
消費税は、消費に対する罰則みたいなもので
その力で消費が冷え込むならば景気は良くなるわけは無い
景気が良くならなければ、税収が増えるはずもない
もう一方で、自国通貨建てでの借金で破綻することは無いとして
インフレ率2%ぐらいを目途にして際限なく国民に資金をバラまいても
問題は何もないということにも異論が有る
お金の問題は、原点に返って考える必要がある。
お金には、力が有る。
その力をどこに使うのか?
使い方によっては、プラスにも働きマイナスにも働く。
インフレ率にも2つの面が有り
需要と供給のバランスで起きるという生産性の問題と
もう一つ、通貨に信用の有る無しという価値の問題とが有る
通貨は、信用を背景にした道具であり
ある意味、流通している商品やサービスの価値に代わる基準であり
この基準の通貨が信用を担保されている間は良いだろうが
この通貨が際限なく発行されるならば、何が起きるだろうか。
その通貨自体の信用度が問題なのだ
その使われたお金が、国民の民度を上げ、生産性が向上する方向に投資されるなら良いだろうが、その使われたお金が、国民を甘やかせ政府に依存するような気持ちしか植え付けないとするなら、それは、マイナススパイラルを起こす。
為政者が行政をやりやすくするために自己都合で賄賂のような使い方をしたり、自分たちの資産を増やすような使い方をするようなら、その信用度は急激に落ちる。
庶民の口封じの為にバラまかれるならしばらくは持つだろう
しかし、細かく見るならば、その信用にも限界があるのだ。
市場は、お金という通貨に積極的に信用を置きたい傾向が有るようだ。
この通貨が信用できなければ、市場経済は、何を基準に動けばよいのか迷ってしまうからだ。
お金とは、大いなる基準でも有るのだろう。
株価や債券もお金という数字を基準にして取引されている。
このお金という基準が安定してくれないと、とても困った状況になるだろう。
どうやら、お金という価値が目まぐるしく変動するようなら困った状況が起きる。そのような意思の働きも有って政府の財政赤字が1200兆円を超え、さらに積み重なろうとしている状況の中であっても、国債を買い支える働きが維持されているのかもしれない。
まことに不思議なことなのだと思う
この政府の借金を支える力がどこから来るのか、
私も国債を買ったことは無いし、その利率がどれだけのモノであるのか実感できないけれど、歴史上起こった通貨危機を考えるならば、どのようなきっかけで信用不安が起こり通貨が屑になる事態は簡単に分るのではないだろうか。
岡山県の備中高松藩でも藩札という紙幣に信用がなくなり、山田方谷という人が高梁川の河原で古い信用を無くした藩札を集めて衆目の中で燃やし、信用回復に尽力したことも有った。(隣町)
江戸幕府も様々な信用回復に尽力したようだが、
小判に含まれる金の量を減らしたりして通貨発行量を増やそうとしたりしたけれど、借金の踏み倒しもしたようだ。
結局、政府(幕府)のしている仕事に価値が無くマイナスの循環しかしなければ税収は増えなかったでしょう。
幕府の発行する通貨にも信用価値が無くなる方向に行くしかなくて
結局はつぶれる運命に有ったのだろう。
その信用が瓦解するきっかけは、黒船が有り、西洋列強の東南アジアの植民地化にも有ったのかもしれないが
今、現代であっても、同じような状況に有るのかもしれない。
インフレ率2%などという歯止めなど関係ないと思えるのだ
何がきっかけで信用がなくなってしまうのかわからないけれど
信用を無くする要素など考えればいくらでも有る。
たとえば、今、アメリカの属国では有るが
これが、アメリカの衰退で中国の属国化したとするなら
あらゆる信用は崩れ去り、今まで積み重ねてきた信用価値は消えてしまうだろう。
中国の植民地となる姿は、幸福実現党が警告を発さなくても
見識ある人達には可能性として見えている事だ。
幸福実現党が立党当時から警告している事が現実のものとなったときに、あらゆる価値は、消える運命にある。
中国の覇権が日本を飲み込もうとした瞬間に、日本の価値は消えるだろう。